こだから日記

子宝幼稚園の園長のブログです。

嬉しいお手紙!! 

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令和4年度。

 

今年度は創立50周年を迎えるに当たり、3年前より園舎内外の整備に努めてきました。

 

この春休みには園舎の外回りの補修、ペンキ、4教室の冷暖房の入れ替え、更に私の入園!?前より古い鉄棒の入れ替えで、ほぼ計画通りに終了しました。

 

そして、いよいよ11日(月)から新学期が本格的なスタートを切りました。

 

50年前の昭和48年の設立当初は定員230名、その後480名となりましたが、平成20年頃より実員数が定員を下回りましたが、未だに多くの子ども達が来て頂いている事は本当に喜ばしい限りです。

 

その私達の思いを代弁して頂いている様な嬉しい、嬉しいお手紙をこの3月に頂きました。

 

『転勤の為に、途中入園できる園を探して、夏休み前に問い合わせをした際の対応が明るく、感じが良かったことで見学もせずに入園を決めましたが、大正解でした。転入の手続きの際、外では年長さんの運動会の練習を見ましたが、以前のゆるい園から比べるととても厳しく見えて、内心息子にこんな高度なことが出来るのかと不安になったものです。しかし、本番を迎え、余り期待をせずに見ていたら、彼はビシッと演技していたのです。本当に驚きました。感動しました。本人にとって転園は環境も言葉も変わり大変だったと思います。登園を嫌がる事もありましたが、何とか竹馬テストも合格でき、卒園する事が出来ました。子どもに「先生こわい?」と聞いた事があります。でも、「うーん、きびしいけど、べつにいいせんせい」という答えが返ってきました。意外でした。以前の幼稚園ではいじめのようなものがよく見られました。“遊びに入れてやらない”という子が多かったです。保護者同士もギスギスしている場面が見られました。子宝に来て、“一生懸命にみんなでがんばる”ということがなかったせいかもしれないと考えるようになりました。のんびりすることばかりでは、結束や友情も生まれないのかなと。今年もコロナ禍の中でも感染が大きく拡がらず、ほとんどの行事もして頂いた事も心に残ります。全ての先生方にお世話になりました。これからもどうぞお元気でお過ごし下さい。草々』

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発表会今昔&卒園式今昔

以前の発表会では年少児も劇を行っていましたが、現在はオペレッタ(音楽劇)に

変わりました。

 

そして、年長児でもコロナ禍の飛沫防止の為だけではなく、ダンス教育の必須化を踏まえて劇からダンスへと変更致しました。

 

また、発表会で年長児が行っていたピアニカ奏は12月の参観時に披露し、先生合奏に於いては遠い昔の話となりました。

 

 

卒園式も以前は、舞台上でお辞儀をしてから降りて着席、名前を呼ばれて大きな声で返事をして起立、式の間はずっと前を向いたままでした。

 

しかし、今は舞台上で名前を呼ばれたら「はい!」と返事をしてから降りて着席。

 

お別れの言葉は、全員が舞台上に整列して、保護者の方に凛々しいお顔を見て頂けるようにしました。

 

園庭で風船を飛ばした後に、今までは徒歩通園の年中児や兄弟の園児が卒園児に踊りをプレゼントしていましたが、現在は教職員がお花のフープで作ったトンネルを卒園児達がくぐり抜けます。

 

卒園式に向けた練習の時間を必要以上に取るのではなく、卒園・進級までの貴重な時間をできるだけゆったりと充実した時間となる様に考えました。

 

 

さて、令和3年度は東京夏季オリンピック北京冬季オリンピックパラリンピックがコロナ禍の中で開催され、多くの感動と勇気を私達に与えてくれました。

 

しかし、平和の祭典が行われた年に、東欧に於いて戦争が起こっている事は極めて残念で、毎日無惨な報道を目にして心が痛みます。

 

太古より人間の争いは、世界のどこかで絶える事なく多くの人々が亡くなっています。

 

建物等の破壊のみならず心が壊され、特に女性や子どもが犠牲となります。

 

改めて、話し合いで早期の終戦を望まずにはいられません。

 

平和と自由の有難さを痛感し、コロナ禍とは言え元気に過ごせている事、衣食住に不自由していない事に感謝です。

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『子ども家庭庁』に願う事・・・

先進国の中で日本の子ども達の貧困が問題となっており、子どもに対する信じられない様な虐待報道に、大切な命を何故救えなかったの?

 

虐待は負の連鎖なのか・・・。

 

保育や幼児教育が無償化となり、保護者の方の金銭的な負担は、少なからず軽減されていると思われます。

 

しかし、現状では新型コロナの影響で仕事が減ったり、失われている現実があり、ひとり親家庭においては、より切実な問題となっている場合があります。

 

その中で民間から広がった子ども食堂は、無くてはならない存在になりつつありますが、食事面だけでなく更なる支援が必要となっています。

 

そこで政府は令和5年より「子ども家庭庁」の設立を目指しており、国を挙げての子ども支援そして親支援に乗り出すべく進められています。

 

今後、厚生労働省文部科学省内閣府のいずれの省庁に属するかも含めて具体的な事は、十二分に議論されると思いますが、様々な問題が交差する中で単独の省庁では対応に限界がある訳で縦割り行政ではなく、子ども達の未来の為に真剣に向き合う組織となってほしいものです。

 

と同時に、人生最初の学校である幼稚園の立場からは、教育は国家100年の大計であり、“人が人を作る”と云われるだけに教育現場には子どもが大好きで、指導に熱い人材が必要です。

 

しかし、私達の仕事を含め、介護や建築等多くの職種で人手不足は深刻で、先日小中学校の先生の希望者も少なく、指導に支障が出る事もありそうな報道を耳にしました。

 

これは日本の根幹である義務教育の危機と云えるかもしれません。

 

最近、“親ガチャ”と云う言葉があるそうですが、子どもが親を選べないのであれば社会が子ども達をどう教育し、良き人との出会いがある環境をいかに作っていくかが重要です。

 

人生でどんな人と出会うかによって、理性のある人間となるか、鬼となるかが決まるのではないでしょうか。

 

子ども家庭庁が設立される事によって、子どもの貧困問題や虐待等、家庭問題だけではなく、幼稚園から始まる“教育”を大切な軸として政策を考えて頂ける事を切に願います。

疫病退散、鬼は外!!

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2月に入りましたが、未だ感染拡大は衰えず、社会機能が麻痺しつつあり、休園、休校も増える中で、子ども達の貴重な集いの場、学びの場が減らされつつあります。

 

1月末に本園でも休園した期間はありましたが、その間にお手紙や1月の月刊絵本を郵送致しました。

 

3学期の大きな行事であり、1年の集大成とも云える生活発表会は現状を見極めて3月に延期させて頂きました。

 

そして、2月第1週はバスの運行を中止して自由登園とし、2月7日より通常の保育に戻す予定です。

 

今、登園している子ども達が元気なことが何よりです。

 

新型コロナウイルスが変異を続け、重症化は比較的少ないとは言われるものの、子ども達への拡大が著しく、専門家の見解も分かれ、政府の対策も過去に経験のないウイルスとの戦いに戸惑っている様に感じます。

 

今回の園の判断がベストかどうか分かりませんが、保護者の方や先生の理解を得ながら、子どもの安全、安心に努め、この難局を乗り越えていきたいと思います。

 

そして、早く日常生活に戻るのを願うばかりです。

 

願うといえば、2月3日は節分でした。

 

悪い鬼も、コロナも含めた疫病も早く退散して欲しいと願いを込めて、子ども達と豆まきをしました。

 

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最後に、明るい話題を。

 

冬季オリンピックが開催されます。

 

日本選手の活躍を期待したいと思います。

 

ガンバレ、日本!

 

ガンバレ、全選手!!

今昔物語!?

新年あけましておめでとうございます。

 

令和4年、寅年がスタートしました。

 

皆様もご存じの様にオミクロン株の感染者数が欧米でも急拡大しており、国内でもと心配しておりましたが、やはり日本にも広がってきました。

 

この株は、致死率は低い様ですが、感染力は極めて高く、改めて、うがい、手洗い、消毒等の徹底を園でも行っていきたいと思います。

 

そして、今年も子ども達の為に、可能な中で教職員で頑張っていきます。

 

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さて、令和4年度は、子宝幼稚園が創立をして50年目を迎えます。

 

そこで、今年のブログは、時に幼稚園の今昔を交えてお伝えしたいと思っています。

 

先ずは、現在の住所は、堺市西区上野芝向ヶ丘町ですが、昔は堺市深井北町の表示でした。

 

この地は、地元の方々が農業をする為の大切な池でありましたが、幼稚園設立の為ならばと、ご理解、ご協力を頂いたと聞いています。

 

池には沢山のコイがいましたので、その供養と共に、子ども達の安全祈願の為に、毎年元旦に園の四方にお塩を盛り、お酒で清める事が私の年頭の行いとなっています。

根っこを大切に!

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いよいよ12月も早いもので半ばを迎えようとしています。

 

お部屋の中はクリスマス一色。

 

年長さんは共同制作の作品の掲示が完成に近づいてきました。

 

さて、私は時に本屋さんに行くのですが、子どもにとって“自己肯定感”を養う事の重要性を記した書籍が多く見受けられる様になりました。

 

『あなたは家族にとって、そして社会にとって大切な存在であり、生まれてきてくれて本当に嬉しいよ。』と、愛されている実感から自己肯定感が育まれ、自信を持って力強く生きていけると言う内容の物であり、子どもにとって根っこの部分で絶対に欠かせない家庭教育の一つです。

 

そして、その後集団生活の中で遊びを通して社会性等、様々な事を学ぶのですが、この時期に是非とも学び身に付けてほしいのが、“愛他行動”であり、その言葉通り、他者を愛する優しくする思いやりの心です。

 

通常、幼児に於いては同年齢よりも大きい子が小さい子に対して愛他行動が顕著に見られるます。

 

このことからしても、まずは異年齢の子どもの関わりを通して、自分より年下の友達に優しくできる心を育て、それを自分の周りのすべての人に対する思いやりに繋げていく事が出来ればと考えています。

 

しかし、異年齢の子どもが一緒に生活しているだけで愛他行動が身に付く訳ではありません。

 

保育カリキュラムに反映させ、先生達のしっかりとした導きが不可欠です。

 

それは、小学校高学年や中学校では遅く、幼児期こそ必要であると思います。

 

その為園では、通園バスコースが同じ子どものチームを作りお手伝いをする様に働きかけたり、お店屋さんごっこでの関わり等、計画的に様々な活動で異年齢の関係を深めています。

 

そして、優しくされた子どもは今度は自分が年下の子どもに接するのを楽しみにしてくれている様です。

 

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先日、NHKのテレビ番組でいじめが取り上げられていました。

 

昨年、令和2年度の文部科学省の小中学校のいじめ調査では、約15万件の報告があり、先生方の努力にも拘わらず、年々増加傾向にあり、ネットやSNSと学校生活では見えない部分も多く、この数字は氷山の一角だと言わざるを得ない状況です。

 

亡くなられた方も450人と5年前の2倍・・・以前に見たドラマが思い出されます。

 

多くの方々がいじめを失くそうと努力をされていますが、負の連鎖ではなく良き環境の中で良き連鎖を生み、自己肯定感を養い、愛他行動の溢れる社会であってほしいと願います。

 

その為にも私達も更に努力していきたいと思っています。少し気は早いですが、来年は寅年。

 

明るく力強い年になる事を心から願います。

お店屋さんごっこを通して

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お店屋さんごっこには色々な学びの要素がありまして、お店で販売する商品を製作する技量の向上、商品を売り買いする社会性、年長者が年少者に優しく伝えていく愛他行動です。

 

品物作りでは「丁寧に作らないとお客さんが買ってくれないよね…」と先生の指導を受けながら、お店屋さんごっこ当日への期待を持って進めてきました。

 

見学に来られたお母さんからは「クオリティが高いですね!」との感想を頂きました。

 

沢山の商品が並ぶ中で、子ども達はワクワクしながら買い物に出発します。

 

年長や年中さんは、好きな友達とペアでどのお店に行くかなど相談しながら欲しい物を買っていきます。

 

年少さんには年長さんのお世話係さんがいて、優しく誘導してくれます。

 

自分達が年少の時に優しくしてもらった事を思い出して、お兄ちゃん,お姉ちゃんぶりを発揮している所は本当に微笑ましいものです。

 

売り手の係の時は「いらっしゃい! いらっしゃい!」とお客さんを呼び込みます。

 

いつもは大人しい子がいつの間にか大きな声で積極的になっている姿を見ると嬉しいものです。

 

自分達の店の商品が売り切れると“バンザイ”の大合唱で、子ども達は心地よい疲れに浸っている様です。

 

その他にも年長さんは、もぐらたたきやボーリングなどのゲーム屋さんも行ってくれるので、その日は一日中子ども達の歓声と笑顔が溢れた有意義な日で、私も子ども達からパワーをもらっています。

 

ある先生が、

 

「今まで沢山の楽しい日々や行事を過ごしてきましたが、お店屋さんごっこでの子ども達が一番輝いていて可愛かったです。私も大好きな行事です。」

 

との声が出る程、先生達にとっても達成感のある行事となっています。

 

この様に子ども達に沢山の学びと笑顔を与えるのは簡単な事ではありません。

 

当日に向けての計画を綿密に立て、それに添って先生達一人一人が同じ思いを持って準備を進めてくれているからこそ子ども達だけの世界が実に有意義に展開されているのだと痛感しています。

 

これからも先生達と皆で力を合わせて子ども達のワクワクを増やして行きたいと思っています。

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