こだから日記

子宝幼稚園の園長のブログです。

カンガルークラブ(2歳児親子教室)


平成27年度の募集案内と申込書の配布がまもなく始まりますが、本園では未就園児教室の名称をカンガルークラブとして、今から4年前の平成23年度よりスタートしました。


既に、他園では、未就園児教室が、月1回から毎日迄行われており、子どもだけから親子でと、その教室の頻度や参加対象等も幅広く、今の時代に合わせて実施されていました。


開室するにあたり、今在園されている園児の活動を最優先とする方向で活動計画・内容・回数を考え、そして、育児に不安を抱かれたり、知り合いが少なく、お友達を求めておられる第一子のお子様を持つ保護者の方のみの参加という事にしました。


もちろん、第二子、三子、年齢も1歳〜3歳までと幅を広げますと、確実に人数は増え、園児確保に繋がる訳ですが、それだけに軸足を置くのではなく、「必要とされる子育て支援は何か?」を中心に考える所が子宝幼稚園流かもしれません。


又、子どもだけでなく、親子教室にしたのも、子どもだけではバスの走行に危険があり、少しでも保護者の方の“杖”になって、お母さんが明るく自信を持てば、子どもも笑顔になると考えたからです。


近年、お仕事をする為に、早期に施設に預けようとする保護者の方も多く、その為の施設は絶対に必要であると思います。


又、三世代が同居していた時代から、核家族社会と云われて久しい時代となり、幼な子との毎日は長く、お母さん方の苦労も絶えないと思います。


しかし、やがて振り返ると乳幼児期の母子密着の時期は、驚く程に短いながら中身の濃い大切な時期だと実感します。


ですから、可能ならば、母子の時間をしっかりと持ち、親子の絆を固く結んで欲しいと思います。


子どもにとって、自分は無条件で愛されている、必要とされているという自己肯定感を養う事が、何より人生を強く、たくましく生き抜く“生きる力“の基礎であると信じています。


その基礎を糧に、子どもはどんどん成長し、自分の世界を広げていきます。


その時、親は、子どもの成長の喜びと同時に、離れていく寂しさを感じるはずです。


だからこそ、今を大切に、子どもと向かい合い、子育てを楽しんで頂くお手伝いをする事が、本園の未就園児への子育て支援だと考えています。


時代に逆行しているかもしれませんが、きっとその支援の重要性を認識して下さる方はおられると確信しています。