こだから日記

子宝幼稚園の園長のブログです。

さあ夏休み! 子ども達も幼稚園も変身、前進!!

私の知り合いの方のお子さんは、現在中学3年生の男の子で、優しくて勉強も運動も頑張り屋さんだそうです。


身長は180cmで、体重は80kgと立派な体格をしているのですが、片足立ちが出来ない、鉄棒は前回りが出来るだけで、逆上がり、跳び箱、うんていも無理、懸垂は1回だけ・・・。


別に出来なくても生きていく中で不便や悪影響があるという事もないと思いますが、運動機能の低下は明らかです。


しかし、今の時代、そのお子さんだけが特別ではなく、同様の子ども達が増えているのが現実であり、身体を動かすことが苦痛で、嫌い。


自転車に乗れない等の若者も珍しくない様です。


その原因は幾つかある様ですが、やはり1番は幼児期の集団生活の中で、ケガを恐れて外で伸び伸び遊ばせない事にあると思います。


ケガをすると、保護者に文句を言われる、怒られる、その為に外遊びを少なくしたり、お部屋で遊ばせたり、更には遊ばさず、動かさない事がケガをしない!?


その様に考える園が増えており、これは子どもにとって、人間にとって由々しき事と言わねばなりません。


もちろん、大きなケガは困りますが、小さなケガは大きなケガへの予防であり、危険回避能力を高めます。


又、ケガは健康だからこそ出来る、変な言い方ですが、“元気印の勲章”かもしれません。


だからこそ固定遊具はもちろん、平均台やフープ、ボール、跳び箱等の遊びの環境を整える事が必要であり、子ども達が自由に選択をして好きな遊びの時間を確保して環境を整える事が大切です。


自由遊びは、知らず知らずの内に子どもの運動機能を伸ばすと共に順序やオモチャを譲る、譲られる人間関係の構築にも繋がります。


又、遊びによる満足感によって、子どもは先生のお話を集中して聞ける様になり、更には小学校へ行ってからの学習能力をも高めます。


更に、昔から“健全な肉体に、健全な精神が宿る“とも云われる様に、心も育てます。


元気があって目がキラキラと輝く、子どもは全員そうであって欲しいものです。


この事は何も特別な事ではなく、普通の事だと考えます。


人間の基礎を作る大切な幼児期に於いて、幼児が十分に身体を動かす気持ち良さを体験し、習得しておく事が絶対に必要であり、楽しく充実した人生を歩む根っこであると考えます。


そこで本園でも、この夏休みを利用して、更に子ども達が楽しく遊んでくれる様に遊具を充実させたいと計画をしています。


8月末の夏期保育の登園日には、子ども達が目を輝かせてくれるといいのですが・・・。