こだから日記

子宝幼稚園の園長のブログです。

私が考える教育の在り方

“何度も蹴られて、教師が通院。”


“登校中に注意をされて通行人に暴行。”




そんな話が中学生や高校生の行為ではありません。


小学校の話であり、それも驚いた事に中・高学年ではなく小学1年生の事件です。


先日、文部科学省の発表によりますと、全国の小学校の暴力事件が過去最多となり、低年齢化が進んでいる様です。


小学校1〜5年生で事件が各100件以上増加しました。


その内訳は、児童同士が7113件、対教師が2151件、器物破損が1997件。


残念ながら、発生件数ワースト1は大阪であり、大阪府教育委員会は、「家庭の環境が影響し、規範意識に乏しい子どもや自分の感情を抑えきれない子どもが増えている。又、コミュニケーションの苦手な子どもが多い。」と分析をしており、学校現場で検討が続いている様です。


もちろん、多くの子ども達が健全に育っている訳ですが、新聞、テレビ、そして、ネットに於いても上記の発表を裏付けるかの様に、親からの暴力やネグレクト、子どもの貧困やいじめに非行、不登校等の問題や事件が日常化し、凶悪且つ残虐性を増しているのは紛れもない現実です。


又、少子化の中での過保護によるワガママや耐性(ガマン)の不足、自己中心性や道徳の不足、遊びの不足による体力の低下に、学力の低下と日本の将来が心配でたまらなくなりました。


核家族化や一人親家庭も増加する中で、子どもを社会全体が育てる事は必要です。


只、その子どもの将来に社会は責任を取ってはくれません。


そして、その責任を取るのは間違いなく親です。


“三つ子の魂百まで”です。


又、昔から、子育ての鉄則として、愛情一杯に注いで、年齢に応じて手をかけ、手をかけながら声を掛け、声を掛けながら目を掛けて、立派な成人、社会人を迎えます。


しかし、大切な乳幼児期、児童期に魂を入れずして、今盛んに言われている生きる力の基礎など育たず、当然の事ながら21世紀を力強く歩む人間が育っていけるとは思いません。


魂を入れるのはもちろん、親であり家族です。


更にそのお手伝いをするのは教師です。


先生と呼ばれる教え導く人には、体力と知識、そして、一人一人の子どもをしっかりと見つめ、愛情を持って、優しく厳しく教え育む人材が必要です。


大切なお子さんをお預かりして、家庭教育の基礎の上に、幼児期の教育の一翼を担っているものとして、これからも先生達と共に子宝幼稚園だからこそ出来る教育、指導を日々、模索していきたいと思います。


子ども達が発するSOSを見逃してしまい、更に大きな問題が起こる未来にしない為にも・・・。