こだから日記

子宝幼稚園の園長のブログです。

春ですよ!!

3月に入ると、特に年長さんにとっては、幼稚園最後の体育指導、音楽指導、最後のお誕生会、給食、お弁当と活動の一つ一つが最後最後となってきます。


先生達の口からもついつい「最後の○○だからね〜」という言葉が出ると、子どもからは「先生!最後、最後って言わんといて、寂しくなるから!!」と返ってきます。


春は、旅立つ別れの切なさと新しいスタートの喜びが混ざる複雑な季節です。


そして、子ども達からも複雑な胸の内が・・・


年少の男の子「先生、もうちょっとでみんな離れちゃうの?お母さん言ってたよ。寂しいけど。もうお兄ちゃんになるから寂しくないよ。」


年中の女の子「小さい子どもの頃(!?)は、幼稚園で泣いてたな〜」


年長の男の子「先生!僕な、本当はずっと幼稚園にいたいねん!」


年長の男の子「(卒園式の練習中に)この歌とか聞いてたら寂しくなってきたー」


この一年、クラスの友達との“友情”を深めただけでなく、異年齢の友達との関係も随分深まっています。


縦割保育のクラスで活動を共にし、通園バスが同じ場合、年長児が年少児のお部屋まで送り迎えもしてきました。


先日、その御礼にと、年少児が年長児の所に行って、歌と「ありがとう!」の言葉をプレゼント、握手をしたり、自然とハグしている様子は、本当に微笑ましかったです。




他者を愛する“愛他行動”は、連鎖していくもので、新年長となる年中児は、「小さなお友達が来たら優しくしてあげる!」と張り切っており、年少児も自分がまだ小さいにも関わらず、「小さい子が来たら、優しくしてあげなあかんな」等という言葉が聞こえてくるのは嬉しいものです。


自分より小さい子に対してはもちろん、友達や周りの人にも温かく関わる基礎を作る事は、地域社会を、そして、日本を明るくする一助となるものだと信じて、これからもこの良い連鎖が続く様に“教育”に力を入れていきます。