最近、アクティブ・ラーニングという話を耳にし、これから私が取り入れていきたいと思っている保育だ!と直感しました。
子ども達の自由な発想で製作や絵画表現を行い、「思考を活性化」して、自分で考える力、学習に向かう意欲を育てるものです。
しかし、“自由に”というと個性豊かな広がりを感じさせるものですが、知識や技量が未熟な子どもにとって、「何でもいいから好きなものを作りましょう!」又は、「何を描いてもいいよ!」と言われても戸惑い、悩み、却って意欲を損なうことになりかねません。
まずは、基礎を十分養った上で、自由な表現活動を実践していく事が大切です。
実際に保育を行う先生達にも今後進めていきたい教育の方向性を十分に話し合い、理解してもらって、時計の製作も少しずつ自由の部分を取り入れる様に計画しました。
そして、1学期締めくくりの製作として・・・
年長は、魚とポイ(魚すくいの道具)、年中はマラカスを作りました。
保護者の方にも廃材集めを協力して頂いたり、画用紙、色紙、セロテープ、ビニールテープ・・・etc、様々な材料の中から自分で選び、切ったり、貼り合わせたり、それこそ、思考を活性化させて、世界に一つだけの自分の作品を作り上げました。
大人の目から見れば、何!?ゴミ!?と思う様なものもあるかもしれませんが、子どもにとっては、大切な大切な宝物、自由遊びで友達とキャッキャ言いあいながら魚すくいをしたり、マラカス遊びをしながら歌を歌ったり踊ったりする事で更に愛着が増しています。
只、全ての子どもがいきなりどんどん作れるものではありません。
手が止まってしまったり、お友達のマネっこをしたり、反省や失敗が次への糧となります。
また、年少の子ども達は、先生の見本を見ながら、ハサミやのりの扱い方、筆の上手な使い方等を習得し、土台を積み上げていきます。
2学期以降、どんな製作を行っていくか楽しみにして頂きたいと思います。
完成の形が決まっていない製作活動は、一人一人答えがありませんので、先生にしても導き方が難しいものです。
子どもの想いが形になる様にヒントを与えたり、自由が苦手な子にどう働きかけていけばいいか試行錯誤を繰り返しながら、取り組んでいます。
人は、今迄続けてきた事を変化させる時には、残念に思ったり、大きな抵抗を感じるものですが、子ども達の将来の為には必要なる学びだと共感してくれ、先生達も頭を柔らかくしながら、実践していこうとする姿勢が、私は本当に嬉しいです。
保護者の方からも「楽しく、良い活動や作品が多くなって嬉しいです。」という言葉をもらうと先生達のやる気もますます上がります。
まもなく夏休みに入りますが、子ども達にとって楽しく、思い出多いお休みとなります様に、又、先生達にも休息、充電期間は絶対に必要です。
エネルギーをいっぱいにして2学期も邁進していきたいと思います。