今から約13年前に風邪を引いてノドが赤くなり、咳をしつつもタバコを吸っている自分の姿をもう一人の自分が見て、タバコをやめました。
昔も今もタバコの箱には、「健康の為に、タバコの吸いすぎには注意をしましょう!」と記入されていますが・・・、健康は人間にとって一番大切です。
では、親にとって子どもは一番大切なのに、「子どもの預け過ぎには注意をしましょう!」と云う言葉を誠に残念ながら、聞いた事がありません。
平成27年度スタートの子育て新制度では、月〜土までお仕事をしている、していないに拘わらずMAX一日11時間預ける事が出来ます。
一日は24時間、乳幼児の睡眠は約10時間必要と言われているので、
24時間−11時間−10時間=3時間
この3時間の間に食事をし、お風呂に入り、そして大切なスキンシップ。
働くお母さんにとって本当にハードとしか言い様がなく、身体を壊されないか心配です。
でも、仕事をしていないお母さんまで子どもを預けてしまうのはどうなのでしょう?私は常に物事の判断は自分がその立場だったらどうするかで考えます。
子どもなら、「さみしいよ〜、もっとお母さんと一緒にいたい〜!!」の大きな叫びが聞こえてきそうです。
1週間に子どもを預けられる時間は、単純に6日×11時間でMAX66時間ですが、アメリカの学者は、日本のこの状況を“クレイジー”と言ったそうです。
アメリカでは多い州でも乳児で約30時間だそうです。
かつて、詰め込み教育が弊害として“ゆとり教育”に移行をしましたが、授業時数を減らし、内容を簡単にすれば学力が落ちるのは明らかです。
今、ゆとり教育を礼讃する声はありません。
結局振り回されたのは、子ども、そして先生。
“子どもを長時間、他人に預け過ぎては親子の愛着形成に支障が出る場合があります”“せめて3歳までは親の手元で育てる事が必要”という方針に180°方向転換される時が来るかもしれません。
24時間預かる施設も必要ですが、何か今の制度には不備が多い様に感じています。
ゆとり教育の二の舞にならない事を願うばかりです。
只、私は自分の信じる道を先生達や保護者の皆さんと進んでいきたいと思います。