こだから日記

子宝幼稚園の園長のブログです。

憧れの年長さん

11月に入り、秋はどこへ行ったのかと思う様な寒さが到来し、北海道もこの時期にしては記録的な積雪が続いている様です。


さて、幼稚園では、最年長の年長さんには、年少さん・年中さんには出来ない活動があります。


例えば、


 ・運動会の組立体操のブリッジや旗のダンスは年長のみ


 ・ハロウィンのフェイスペインティングは年長のみ


 ・10月からの竹馬テストも年長のみ


と、いった具合であり、年長さんにとっては、少し鼻高々の気持ちもある事でしょう。



年長さんは、4月より毎日、同じバスの年少さんの手を繋いで、クラスの前迄送り、帰りには迎えに行くというお世話をしてくれます。


又、年間10回ある縦割保育も3、4、5歳の異年齢でクラスが構成され、担任とは異なる先生の下で活動が行われます。


年長さんの中には、兄弟姉妹がいるお子さんばかりでなく、一人っ子や末っ子のお子さんもいます。


まして当初は初対面であり、2〜5人の異年齢のグループはスムーズには当然の事ながらいきません。


しかし、優しく教えてくれたり、お手伝いをしてくれ、少しずつの積み重ねで名前を覚え、自由時間でも一緒に遊んだり、お話をする姿を見かけるまでに変わっていきます。


子ども達の成長は目を見張るものがありますが、やはり年長さんが運動会後にグーンと成長をし、優しい気持ちと自信が見受けられます。


その年長さんにとって、更に大きく輝く日がお店屋さんごっこです。


自分達で作ったゲーム、魚釣りや的当て、お化け屋敷等で遊びに来た年少・中さんに並び方やルール、そして、その楽しさを優しく教えてくれます。


又、お買い物では、ペアになった年少さんの手を取り、目線を合わせて話を聞いて、欲しいものを買うお手伝いをしてくれます。


もちろん、年長さんと云っても、まだまだ幼い5歳児。


今年は、初の試みとして、年長さんのお母さん達にもゲーム券をお渡しして、参加をして頂く様にしました。


果たしてスムーズにいくのか?楽しみと不安が交錯しています。


その様な年長さんの姿は、年少・中さんにとって、きっと凄いお兄ちゃん、お姉ちゃん達であり、憧れです。


僕達、私達も早くなりたいと大きな目標となります。


優しく、親切にしてくれた年少・中さんは、年長さんになる事への期待が膨らみ、今度は自分達の出番とばかりに、小さい子や友達に優しく、良き関係を築くと言う様なプラスの連鎖が生まれます。


新聞紙上では、今も昔も変わらぬいじめや暴力、不登校等が掲載される訳ですが、幼児期に放って置いても良き子に育つ訳では絶対にありません。


やはり、家庭教育を基本として、幼児教育の重要性を感じます。


その理想の幼児教育を実現させる為には、採用難の時代ではありますが、本園を希望してくれた貴重な先生を厳しい中にも大切に育て、子ども達や保護者の方にとって、良き出会いとなる様に努める事こそが今の私の本分であると考えています。