こだから日記

子宝幼稚園の園長のブログです。

私の思う子育て支援とは・・・

子宝幼稚園では、今現在3・4・5歳児計411名が通う幼稚園であり、本当にこれからも普通の“幼稚園”でありたいと思っています。


未就園教室は、満3歳児の教室や2歳児の教室も行っていません。(やがて、行うかもしれませんが・・・。)


しかし、子育て支援を目的として、2歳児の親子教室だけは、6年前より年間16回行っています。


また、子ども達が安心して遊べる場と共に、お母様方のお友達作りや井戸端会議の場となる様に毎日降園後一時間、園庭を開放しています。


更に年間10回土曜日の午前中、在園児を含めた就園前の親子を対象とした園庭開放を実施しています。(詳しくはHPをご覧下さい。)



そんな活動をしている中で、他園の先生に少し変わっていると言われるのは、親子教室の対象幼児が、第一子さんのみにさせて頂いている点です。


当然、第二子、第三子さんにも入って頂くと人数は増えて、入園にもつながる・・・と普通は考えますが、私は、まずは今在園している子ども達を最優先にする為には、たくさんの未就園児が園庭や保育室を占領するのはいかがなものかと思っています。


そして、その第一の理由ですが、核家族化が進む中で、少しでも本園がお母さん方の杖になれれば嬉しいと考えます。


初めての子育ては不安が多く、時に虐待により、不幸な子どもを生む場合があります。


やはり、お母さんが元気で明るくなれば、それに比例をして子どもも元気で明るくなります。


現に、H28年度のカンガルークラブも残り1回を残すのみとなりましたが、4月当初の静けさがウソの様に会話が弾み、子ども達もお母さんから離れ、走り回る子どもが多いです。


家庭でのお父さん、お母さん達以外に、幼稚園と云う楽しい存在を少しずつ知り、そして、先生と呼ばれる安心出来る人がいる事を理解してくれたと思っています。


例年、40〜45組位の親子が応募して頂いているのですが、赤ちゃんを抱いているお母さんや妊娠をされているお母さんも結構おられます。


待機児童対策がとかく大きく取り扱われる中で、少子化対策が横に置かれている気がします。


若い保護者の方々にとって給与もそんなに大きくはないと思いますし、お仕事やパートに出たいお母さんも沢山いらっしゃると思います。


その状況の中で、少しでも少しでも地域の中で子育てが楽しくなる様にお役に立てれば本当に嬉しい事です。



時に、母子分離は早ければ早い程良いと云う先生方もいらっしゃいますが、可能ならば家庭でしっかりと愛情が注がれ、無条件の愛情を受けて自己肯定感を持って欲しいものです。


そして、3歳位になって少しずつ友達を求めて、集団生活を始めるというのが理想ではないかと思っています。


子育て新制度が生まれ、認定子ども園化が進み、働かなくても一日11時間預けられる社会は、国は、私には異常に思えます。


本当にそれが子どもにとって幸せだと思ってされているのか、子どもの声なき声をもっと大人達は聞いて欲しいものです。


話は変わり、平成29年度のカンガルークラブの申し込みがスタートしました。


又、新たな親子との出会いを大切に、素晴らしい時間にしていきたいと思っています。