今年度で子宝幼稚園は創立45年目を迎えています。
父から園長を引き継いで20年、これからも一年一年を大切に足元を踏み固めながら“幼稚園”として2022年の50年目を迎えたいと思っています。
子ども園に移行する幼稚園が増えている中で、少々不安もありますが、“幼稚園”として存続する為には何が必要か。
それは、“教育”だと私は考えています。
集団での教育が可能であり、必要となる3歳からのお子様を預かり、教育の質を維持、向上させるにはどうすれば良いか・・・。
45年間に積み重ねてきたノウハウがあり、それを続けていれば安定感はあります。
しかし、時代の変化や子どもを取り巻く環境も変わっていく中で、毎年同じ事を繰り返す事は後退だと思い、先生達にもそう伝えています。
平成30年度より幼稚園教育要領が改訂されるという事で、子ども達が主体的に考え、友達と協調をしながら、行動する力を育てる為の教育内容の研鑚を重ねています。
新しい保育に挑戦していくには、前もっての計画が重要で、先生達と頭を悩ませていますが、子ども達の成長が見られた時に喜びとして返ってきます。
そして、子どもに教えるならば、先ず先生自身がその楽しさ、喜びを知る必要があります。
それを私が言うまでもなく、先生達は実践してくれています。
アメリカのシカゴ大学ジェームス・J・ヘックマン教授(2000年ノーベル経済学賞受賞)は、「意欲や長期的計画を実行する能力、他人との協働に必要な社会的・感動的制御といった、非認知能力もまた、賃金や就労、労働年数、大学進学、十代の妊娠、危険活動への従事、健康管理、犯罪率に大きく影響する」と述べています。
また、教授は、「所得階層別の学力差はすでに6歳の就学時点からついていること」を明らかにしました。