こだから日記

子宝幼稚園の園長のブログです。

幼稚園PRIDE

世界中を見渡せば戦争や抑圧、貧困等により苦しんでいる国が沢山見受けられます。

 

 

私達の住んでいる日本は、文明が発達し、技術力や教育力も高く、福祉も整い、格差が広がったとは言うものの、自由、平等が保障をされている民主的で平和な国だと思います。

 

 

多くの良き青少年が確実に育っている反面、自由の名の下に自己中心的で周りの人の事を考えない道徳心の低下、体力や学力の低下も顕著です。それに伴い、いじめや暴力、不登校が残念ながら増加しています。

 

 

しかし、その事は子どもに責任は全くなく、やはり国の方針、制度や施策に問題があり、教育は国家100年の大計と云われますが、今後どの様な国となり、どの様な人間に育つか心配です。

 

 

今般10月より幼児保育の無償化が実施されました。

 

 

今回の施策は就労促進が目的であり、女性の社会進出が増え、新2号で預けられる方の増加が予想されています。

 

 

その状況の中で、本園での新2号の割合は全体の15%であり、保護者の方の中には、「お仕事を減らそうかな?」「体操か英語を習わそうかな?」との声も聞かれました。

 

 

この事は、我が園の¨乳幼児期は大切な時であり、各御家庭の事情もおありだと思いますが、出来る限り子どもと向かい合って愛情一杯に育てて欲しい。¨という思いが届いているのだと思うと本当に嬉しい事です。

 

 

私自身は様々なお仕事の形態により24時間の預かり施設も必要だと考えています。

 

 

しかし、国の新制度¨子どもを11時間預かること¨は全員ではもちろんないにしても1日は24時間から考えても長過ぎますし、子どもの情緒面等も心配です。

 

 

外国人から見ても「クレイジー!!」と言われています。

 

 

更に、待機児童対策によって施設が増えた為、保育士不足が深刻になっています。

 

 

量を増やして質が落ちないはずがありません。

 

 

¨長い物には巻かれろ¨と云うことわざもありますが、安定を求めるよりも大事な信念があります。

 

 

子どもの事を第1に考えて、園児数が減少し、運営的には苦しくても良き先生を集め素晴らしい教育をされている園がまだまだ沢山います。

 

 

ある先生は、「園児が一人でも幼稚園を存続する」と話されていましたが、どの世界にも変わり者か、頑固者かは分かりませんが、正しいと思う道を共感してくれる仲間と共に、可能な限り歩みたいと思います。

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