こだから日記

子宝幼稚園の園長のブログです。

子どもは見ている!?


2019年がスタートしました。


世間では「平成最後」という言葉がよく聞かれます。


昭和から平成、そして、新しい年号へと時代の移り変わりと共に、家族や親子関係も変化しています。


幼児期とは、子ども達が少しずつ現実が見えてくる時期であり、大人達の姿をシビアにとらえて、自分の未来の姿を作っていきます。


そんな子ども達の心の声を私なりに想像して挙げてみたいと思います。



・「お父さん、お母さんはいつも仲良し。」 or 「いつもケンカばかりしている。」


・「お仕事頑張ってくれているね。」 or 「お仕事ばかりでさみしいな。」


・「おいしいご飯を作ってくれてありがとう。」 or 「いつも手抜き料理ばっかり・・・。」


・「お休みの日は色んな所に連れて行ってくれる。」 or 「お家でスマホを触ってばかり。」


・「お父さん、お母さんは僕(私)の事が大好きなんだ。」 or 「どうせ僕(私)の事なんて嫌いなんでしょ?」


・「僕(私)が悪い事をした時は叱ってくれる。」 or 「僕(私)が悪い事をしても無関心。」


・「僕(私)のお話をちゃんと聞いてくれる。」 or 「僕(私)の話を全然聞いてくれない。」


・「お父さん、お母さんはいつも傍にいてくれる。」 or 「お仕事が休みの日も預けられる。」


・「大好きなパパとママ。僕(私)は幸せ!」or 「お父さん、お母さんなんか大嫌い!!僕(私)は不幸だ。」



現在、働くお母さん達が増え、社会の中で女性が活躍する事は喜ばしい事です。


家庭はもちろん基本ではありますが、家で一人留守番をしているよりも友達と共に勉強をし、遊ぶ学童保育は効果的だと思います。


現在、日本の子どもの7人に1人が貧困と云われる位、先進国の中でも特異な統計が出ています。


子ども達が学童保育も楽しいと感じられるのは、幼児期に家庭の中で愛情豊かに育った自己肯定感があるからこそだと思います。


全ての子ども達が私の想像した中のプラスの声を持って欲しいものです。


さて、新しい年となり今年の10月より消費税が10%となり、それに伴い私立幼稚園も上限はあるものの無償化が予定されています。


既に昨年より無償化が実施されている市に於いては、「やっと預け先が出来て、これでお仕事が出来る。」と大いに喜ばれています。


しかし、自分のリフレッシュも必要ですが、「無償ならば預けた方が楽だ。」とばかりに必要もないのに安易に預ける方が増えるのは、子どもの成長にとっても大いに問題があると思っています。


乳幼児期に於いては、家庭で時間の長短は別にして、先ずはお父さんやお母さんの愛情を一杯一杯に受けて親子の絆を築く事が何より大切です。


そして、人として成長をしていく土壌が築かれると子どもは安心をして、太陽の光を浴びて大きく、太く伸びる樹木の如く、力強く成長をしていきます。


毎日は大変だと思っても、振り返れば、あっと言う間かもしれません。


現在、残念な事に虐待は増えており、非行、不登校や青少年のいじめ等悲しい事件を聞くと心が痛みます。


子どもは赤ちゃんの時はもちろん、母親の胎内にいる時から外の世界の会話を聞いているとも言いますが、恐ろしい位に敏感にお父さん、お母さん、そして周りを見ています。


見られて大丈夫な親で、そして、見られて大丈夫な教育者でありたいものですし、あらねばならないと強く思います。