6月に入り、まだ警戒は必要なものの、少しずつ社会が動き始めました。
この再開の陰には、コロナウイルスによる日本はもちろん世界的にリーマンショックをはるかに上回る大きな経済的損失はもとより多くの貴重な人命が失われたこと、そして、緊急事態宣言の長期発令による老若男女を含めた全ての人々の精神的ダメージは計り知れないものがあります。
過去、阪神大震災や東日本大震災も含め、様々な苦難を乗り越えてきました。
今回もきっときっと前を向いて進んでいくと信じます。
そして、ただでは起き上がらずに、今回の事を教訓として、法整備や医療体制等を整え、今後に備えながら前に進んでいく事が不可欠です。
そして仕事のテレワーク化等社会のシステムの問題も表面化し、これから一気に進化していく事でしょう。
しかし、教育に於いては先生方の努力によって最小限に抑えられたものの、集団生活の中で、人との関わりによる心と身体の成長はオンライン学習で補えるものではありません。
自園も情報を分析し、職員とも議論を重ね、慎重に考えながらどうにかここ迄来た気がします。
その中で、反省と共に新たな発見があり、今までの行事の修正点として生かしていきたいと考えています。
さて、桜の季節からアジサイの季節に移りましたが、本園では6月9日(火)のお弁当から全員の一日保育がスタートしました。
このスタートには保護者の方々のご理解と先生達の協力のお陰であります。
只、6、7月は子ども達のメンタルや体力面を考慮し、例年通りではなく、参観や園祭等の行事もスケジュールから外しました。
それはやはり一日一日、元気を取り戻しつつあるものの、子ども達の表情を見ていると、家庭での生活が長かった為に心身共に疲れやすく、園生活のリズムを取り戻すにはやはり時間が必要だと感じているからです。
これからも子どもの姿を見極めながら、今、目の前にいる子ども達に、“ゆったりと、楽しく、丁寧に”をスローガンに子ども達との時間を大切にしていきたいと思っています。