発表会を終えて、しばらくしてから慌てた声で、お母さんから電話が入り、
「今日、発表会から帰ってビデオカメラがないんです。園に忘れものとしてありませんか?子どもの演技が入ってるんです。」
と、「今は届いていないので園でも探しましてあればお電話します」とお返事をして、その後、再びお母さんから電話が・・・
「先生、すいません、家にありました。実は、子ども達が子ども部屋で何度も自分の演技を見ていた様です。」
との事。
A君は担任によりますと自分の役割がお気に入りで毎日、笑顔で元気一杯練習をしてくれていたそうです。
多くのお子さんは本番を終えた後、満足感に浸っている様に見える中、そのA君は出番を終えた後に急に元気がなくなり、なぜ!?と思っていたら、
「先生、もう終わりなん?また発表会したい・・・。」と。
今年の発表会は、コロナ禍の中で開催を心配していたのですが、欠席ゼロの子ども達の強い気持ちと保護者の方のご理解とご配慮のお陰で無事に終える事が出来ました。
内容としては、密や飛沫を避ける為に、例年とはスタイルが異なりましたが、子ども達は本当に一人一人頑張ってくれ、キラキラ輝いていました。
当日は、日頃頑張っているのに緊張の為に泣かれたお子さんもいらっしゃいましたが、A君の姿は、全ての子ども達の気持ちを代弁している様な気がして、ほっこりしました。