先代園長は、「子育てを頑張っているお父さん、お母さん達は若い世代が多い。だから、保育料はあまり上げてはいかん!」とよく言っていました。
その教えを引き継ぎ、保育料は出来るだけ抑え、保育用品代も負担のない様に夏制服は使わず、機能的な体操服での登校園、上靴も下靴も自由にしています。
今は昔、沢山の方が入園を希望して下さって、2日前から並ばれても入園して頂けないという本当に申し訳ない時代がありました。
そんな時代に他園の園長先生に「保育料を上げたら、希望者が限られてくるのではないか・・・」と言われましたが、先代の言いつけを守り、保育料を高くする事はありませんでした。
その後、抽選の時代があり、今は希望して下さる方、全員に入園してもらえる様になりました。
子宝の教育理念を理解して入園して下さった保護者の方々と手を携えて、子ども達の教育を行える事を本当に嬉しく思っています。
幼児教育の無償化の時代に入り、保護者の方のご負担も軽減されているはずですが、施設によっては、経営の安定と、保育を充実させる為にとは別に保育費用を徴収している現状が・・・。
保護者の方が『無償化』というものを実感しづらい事が残念です。
本園では、無償化によって支給される範囲内で保育を展開している為、保護者の方々がお子様にかかる費用で余裕が出た分を書き方や体操、絵画などの園の課外教室へ充てられている様で、入会者が明らかに増えました。
家計の中で余裕が出た分をどこに使うかはそれぞれのご家庭で自由ですが、「子どもの為に!」という思いに頭が下がります。
さて、5月も半ばを迎え、園生活の流れやルールを少しずつ覚え、幼稚園が好きになってくれている様です。
コロナウイルスの収束もなかなか見えてきませんが、行事を中止するのは簡単な事で、コロナ禍でも子ども達の為に何とか平常時に近い保育を与えていきたいと考えています。
コロナウイルスの影響で経済的に厳しい状況にある方も多い中で、学校で十分な教育を提供できない場合には、授業料の返金を検討してあげて欲しいな・・・。
本園ならば、間違いなくいくらかの返金を実施するな・・・と思う今日この頃です。