こだから日記

子宝幼稚園の園長のブログです。

子どもと向き合う

7月22日から始まった夏休みも8月24日には終わり、25日から夏期保育が始まりました。

 

子ども達はコロナ禍の為、例年の様に帰省や旅行、海やプール等には行けず、やや物足りなさを感じた夏休みだったかもしれません。

 

しかし、お家の人と一緒に過ごす時間がたくさんあり、十分甘えられたのではないでしょうか。

 

幼児期には親子の触れ合いが大切で、それが親子の絆を深めていくのだと思います。

 

でも全て施設任せで家庭での触れ合いが少なく、心の栄養が足りない子ども達がいるのも悲しい現実です。

 

時にニュースで虐待やいじめの話題を聞くと心が苦しく痛みます。

 

先日の厚生労働省の発表では、令和2年度の虐待件数は約20万件、令和元年度のいじめの件数も612,496件で約20年連続で増加しています。

 

凄い数字ですが、きっとこれが氷山の一角だと思います。

 

幼児期に受けた愛情が自己肯定感につながり、自己肯定感を持っている人は他者に対する思いやりや人間関係の構築がスムーズで、持っていない人は思春期に問題行動を起こす可能性が高くなる様です。

 

只、愛情過多で親離れ、子離れが出来ていない家庭でも問題が起きやすい傾向にはあります。

 

“過ぎたるは猶及ばざるが如し”のことわざにもある様に、度が過ぎたものは、足りないものと同様によくない訳で、不十分なのも困るが、過剰なものには弊害があります。

 

可視化,数値化できない事なので“程良い”愛情のかけ方と言っても難しいと思いますが、自立を促す為には子どもの言いなりになるのではなく、良い事と悪い事を大人がきちんと子どもに伝える事。辛いかもしれませんが、親離れ、子離れも必要だと考えます。

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