こだから日記

子宝幼稚園の園長のブログです。

『子ども家庭庁』に願う事・・・

先進国の中で日本の子ども達の貧困が問題となっており、子どもに対する信じられない様な虐待報道に、大切な命を何故救えなかったの?

 

虐待は負の連鎖なのか・・・。

 

保育や幼児教育が無償化となり、保護者の方の金銭的な負担は、少なからず軽減されていると思われます。

 

しかし、現状では新型コロナの影響で仕事が減ったり、失われている現実があり、ひとり親家庭においては、より切実な問題となっている場合があります。

 

その中で民間から広がった子ども食堂は、無くてはならない存在になりつつありますが、食事面だけでなく更なる支援が必要となっています。

 

そこで政府は令和5年より「子ども家庭庁」の設立を目指しており、国を挙げての子ども支援そして親支援に乗り出すべく進められています。

 

今後、厚生労働省文部科学省内閣府のいずれの省庁に属するかも含めて具体的な事は、十二分に議論されると思いますが、様々な問題が交差する中で単独の省庁では対応に限界がある訳で縦割り行政ではなく、子ども達の未来の為に真剣に向き合う組織となってほしいものです。

 

と同時に、人生最初の学校である幼稚園の立場からは、教育は国家100年の大計であり、“人が人を作る”と云われるだけに教育現場には子どもが大好きで、指導に熱い人材が必要です。

 

しかし、私達の仕事を含め、介護や建築等多くの職種で人手不足は深刻で、先日小中学校の先生の希望者も少なく、指導に支障が出る事もありそうな報道を耳にしました。

 

これは日本の根幹である義務教育の危機と云えるかもしれません。

 

最近、“親ガチャ”と云う言葉があるそうですが、子どもが親を選べないのであれば社会が子ども達をどう教育し、良き人との出会いがある環境をいかに作っていくかが重要です。

 

人生でどんな人と出会うかによって、理性のある人間となるか、鬼となるかが決まるのではないでしょうか。

 

子ども家庭庁が設立される事によって、子どもの貧困問題や虐待等、家庭問題だけではなく、幼稚園から始まる“教育”を大切な軸として政策を考えて頂ける事を切に願います。