こだから日記

子宝幼稚園の園長のブログです。

3つの輪

幼稚園へ行くのが楽しいかどうかの要素は、先生や楽しい活動、遊具等、色々とありますが、保護者の方の大きな思いは“仲良しの友達を作って欲しい”があるのではと思います。


友達を作るのは上手と苦手があると思うのですが、やはり多少は保護者の人と比例するのではと思います。


ちなみに私は苦手かな!?と感じています・・・。


3歳児も当初は一人遊びが中心ですが、最近では少しずつ友達を求め、声を掛け合って、走って外へ駆けていきます。


先生達はクラスでの活動や席替え、お当番活動を通してより“友達の輪”が広く、そして、深くなってくれる様に関わっていきます。


私は、毎朝、園舎中央で子ども達を迎える事が日課となっているのですが、子ども達と「おはよう!」の挨拶をするのがとっても楽しみです。


3歳児の子どもも、「園長先生、本箱ありがとう!」、「今日はお母さんのお誕生日だからこの葉っぱあげる!」、アリを胸にはわせて「園長先生、『生き物を大切に!』って言ったから!」とお話をしてくれます。


そして、その顔の表情や声で、その子どもの元気度が表れます。


挨拶は人とのコミュニケーションの第一歩であり、幼稚園でもおはようタスキをつけたり、アンパンマンドキンちゃんの人形を各所に配して、先生やバスの人とも連携をして、『挨拶運動』を行います。


もちろん、強制はダメであり、少しずつ自然と身に付いて、“挨拶の輪”が広がって欲しいと願っています。


まだまだ沢山の輪がある訳ですが、もう一つ私は“先生の輪”を挙げたいと思います。


子宝幼稚園では、以前は5年目位で退職される先生が殆どであり、いつか10年の先生や卒園児の先生がいる様になれば嬉しいと思っていました。


それがいつの間にか10年はおろか、20年、25年、30年の先生や子どものいる先生も。卒園児の先生やパートの先生も今は全てOGの先生。


雇用形態や年齢も様々ですが、全員が子どもの為にがっちりスクラムを組んで頑張ってくれています。


いよいよ7月!


暑さも厳しくなりますが、一人一人の子どもの体調に配慮をしながら、1学期を締めくくりたいと思っています。


母の日に想う

母の日の由来はアメリカのアンナという少女が母親の命日に白いカーネーションを供え、母親には生きている内に感謝をするべきだと考え、大統領に訴えました。


1908年の5月の第2日曜日。


最初の母の日が設けられたそうです。


そして、日本でも1949年頃からアメリカに倣って5月の第2日曜日に行われ定着していった様です。





例年、幼稚園でも母の日の前後に各学年に分けて、新年度初の参観日、懇談会を行っています。


子ども達は、お母さんやお家の人にカッコイイ所を見てもらおうと本当に楽しみにしています。


そして、参観の最後に「お母さん(ママ)いつもありがとう」の言葉と共に、心を込めて作ったプレゼントを渡します。


お父さん(パパ)は、もうしばらくお待ち下さい。


渡されたお母さんは、子どもにギューやハグ、そしてほっぺにチュウをしたり、毎年ながら何とも言えない最高の光景であり、日頃の子育ての苦労が報われて余りある瞬間なのかもしれません。


幼稚園では、子どもの日のこいのぼり、七夕製作、そしておもちつき、節分、ひなまつり等、日本古来の行事と同様に、「母の日」、「父の日」も大切にしています。


その日に、プレゼントとして品物で思いを形にすることも必要ではありますが、感謝の言葉を添え、気持ちを伝える事が一番です。



幼児期に母子、父子、家族のふれあいや絆を強くする事は本当に大切であり、その気持ちは一生残ります。


ある人は、「子どもの時に自分が与えてもらった愛情と同じ量の愛情を年老いた親に与えるはず!」という話をされていました。


時に、悲しい事件が起こる現代社会の中で、“心”が繋がる様に子どもと過ごす今を大切にして頂きたいと思います。



選択肢

木々の若葉が美しいさわやかな新緑の季節になってきました。


私は時々、100円ショップに足を運ぶのですが、行く度に種類が増え、よくもまあ100円でこの様な品物ができるなあと思う位に便利で、おもしろい品物が盛り沢山で驚かされます。


色々と見て回るだけでも楽しく目の保養になります。


しかし、手軽な反面、もちろん重厚感には欠けているような・・・どちらを選択するか!?


話は変わりますが、


「この仕事の責任の重さを考えれば服装もきちんとするのは当然の事だ!」


と亡き父から厳しく言われた事があります。


髪型にしても長いよりも清潔感のある短い方が私は好きです。


なので、月に一度、もう30年以上同じ理髪店に通っているのですが、


「最近は随分低料金のお店も増えているようですが、経営はどうですか?」


と店主に聞いてみると、


「かなり影響を受けました。知り合いもその料金形態に移った人もいますし、私も考え、悩んだ時期もありました。でも、従来通りのスタイルで、私の好きなお店をさせてもらっています。」


とこれも選択!!?


そして、私達の仕事も従来通りの幼稚園か?


新制度の子ども園に移行するか?


の選択肢。


保護者の方にとっては大切なお子様をどんな環境に入れるかの選択。


エンゼルスの大谷選手の様に選択せず、両立できる力のある人は良いのですが(笑)


国や府、市が子ども達にどんな未来を描いているか分かりませんが、大切な事、子どもの事を見失わずに迷いながらもしっかりと選択していきたいと思います。

こいのぼりのごとく、元気に泳げ子ども達!!

全園児登園の1日目から進級児が、2日目から新入園児が遊び、そして、12日から全園児の外遊びが始まりました。


こいのぼりの下で子ども達が躍動しています。


新入園児さんは・・・


最初の週は子ども達も「いったいここはどこなのだろう?」状態で、泣く子どもさんも多かったのですが、だんだんと泣く子が少なくなってきました。


入園から2週目になると苦労しながらも自分で靴をはく様になり、トイレも自分で上手にできる子が増えてはきていますが・・・今年は例年以上にオムツの子も多い様で、家庭でのトイレトレーニングの大切さを感じています。


また、室内では絵の具やクレパス遊び、こいのぼり製作と初めての活動にワクワクしている様子です。


外でも活発に動き回り、大好きな砂場以外にも高いトンネルや太鼓橋ロッククライミングでも怖がらずに遊ぶ姿には感心させられます。


まだまだ一人遊びが中心ではあるものの、これから先生が子ども達を上手に誘って、友達と遊ぶ楽しさも伝えていきます。




進級児さんは・・・


昨年と同じ友達やよく知っている先生もいるものの、環境が大きく変わる中、すぐに新しい友達ができる子、じっくりと様子を伺っている子と様々です。


先生達はふれ合い遊びやスキンシップを多くして、みんなが安心できる場所と友達の輪を作っています。


保育内容も学年に応じてステップアップしているので、年長ならではのこいのぼり、年中になって大きくなったこいのぼりなど子ども達はお兄ちゃん、お姉ちゃん気分を味わっています。


そして、年長さんにいたっては、年少さんのお手伝いに燃えています!





子ども達に個性がある様に先生達にも一人一人個性があり、独自の幼児教育への思いがあります。


とは言え、子宝の教育方針を共有しつつ、自分流の指導法で子ども達に愛情一杯の保育を展開し、成長を促す様に日々努めていきます。


子どもにとって重要な3つの『間』、“時間”、“空間”、“仲間”。


それは、教育の時間、安心して過ごせる空間、心を許せる仲間、この3つの『間』をしっかりと提供できる幼稚園でありたいものです。